▶江津JCには、夫婦で籍を置く会員がいる。
この場所で出会って結婚したのが2組。
夫が入会した後に奥様が入会をしたのが2組。
これは全国的にも珍しいことなのだとか。
▶今年度、女性会員のJC活動について深く調査をしてきた、
我々、江津JC広報委員会。
その集大成として、当ページで女性会員にスポットを当ててご紹介。
今回は広報委員会の委員長を務めた、本田浩美君のJC活動についてお伝えする。
▶本田夫妻は、2016年に結婚。今年、2019年に女児が誕生した。(以下よりインタビュー記事↓)
広報>まず、本田さんが委員長を受けた経緯を教えてください。
本田>委員長をお受けした時は、まだ子どもはいませんでした。2019年はJC活動最後の年だし、委員長をしてみたいけど…。もし子どもを授かったら皆さんに、委員会にご迷惑がかかるし、と…。
広報>委員長を諦めていたんですね?
本田>はい。ですが、江津JCには、諸先輩方が女性会員の為にと制度を整えて下さっていて、産休、育休制度がある。
そして理事のメンバーの方が、もし授かっても会を上げてサポートするから安心してほしい。と言ってくださって。
決め手は平下理事長の熱い一言、想いです。
広報>2019年度平下理事長が掲げられたスローガンは、「無為自然~夢を描き 夢を追求し 夢を実現する」でしたね。
本田>はい。「女性の会員が多い江津JCだからこそ、女性のライフイベントにも寄り添える江津JCへと進化していかねばならない。
後輩の為にも、道を示していくような委員長像が必要なんです。自然体、無為自然で描いた夢を追求し、叶えていく。そんな委員長を目指してほしい。」
夢に輝く平下理事長の目を見て覚悟を決めました。
支えてくれる制度と温かい声に背中を押され、そして私の人生を大きく変えた江津JCへの恩返しをしよう。後輩の為になれば、と思ったんです。
広報>委員長を受ける体制が整っていた形です。
本田>そうですね。皆さんの思いやりの気持ちがうれしかったし、6年間JC活動をしてきて、委員長を受けても女性のライフイベントをセーブせずに活動が出来る組織なんだって事を伝えたかった、という想いもありました。今年卒業ということもあり、最後のチャンスだなって。
広報>それで言葉通り、今年子どもさんが産まれたんですね。
本田>JCの組織は、1月~12月単位の1年ごとの単年度制ですが、実際には準備期間として前年の9月辺りから組織が動き出すんです。
委員長のお話を頂いたのが2018年8月。そして子供を授かっているのが分かったのは2018年12月、子どもが生まれたのは2019年8月でした。
広報>委員会が本格的に動き出す初動の時期から、本格的なJC活動を迎える夏までが妊娠期間だった、という事ですか。
本田>そうだったんです…。もし子どもを授かったら副委員長に全てをお任せする事になるので、副委員長は、委員長を受けたつもりで活動してほしい。委員会メンバーもそのつもりで動いてほしい。
と委員会発足時より皆へ話していましたが、私も思ったより早くというか(笑)
本田>下話はしていたものの、委員会メンバーには本当に支えてもらいました。委員会メンバーの支えなしでは委員長は出来ませんでしたね。
広報>理事メンバーの反応はどうでしたか。
本田>妊娠が分かったときは、本当にみなさんで喜んで下さって、うれしかったです。
そして、無理をしないようにと、江津JCメンバーは皆で気遣ってくださいました。
本田>理事会という、議案の審議を決める会においては、私には時間の配慮をしてくださいました。
ほかにも、立食の席でぼーっと立っていたときなんかは、スッとイスが出てきたりということが良くありましたね笑
本当に精神的にも気遣いを一人一人の方がして下さって。温かいなって思いました。
広報>ジェントルマンな組織(笑)
本田>江津JCはジェントルマン多いですよ(笑)
私たちの結婚式にはJCの方をたくさんお呼びしたのですが、私の友人が本当に感動していました。皆さん気が利きすぎてすごいって(笑)
広報>楽しいエピソードですね。委員会活動をする中で困ったことは有りませんでしたか。
本田>2018年12月と2019年3月が特に大変でしたね…。12月には、委員会として出す議案が重なっていて。
妊娠初期だったので、つわりからくる眠気があったり、吐き気があったりと身体的にもきつい時期なんですが、
委員会としても大事な時期なので、時間の調整をするのが大変でした。委員会メンバーに書類を割り振りしてお願いし、なんとかまとめる事ができました。
広報>チームワークで乗り切ったんですね!
本田>年初からいろいろ大変でしたが、皆さんの支えの中、本当に成長させてもらった12月でした。
特に夫は、私のいろ~んな想いをすべて受け止めてくれました(笑)
本田>家で作業している時とかも、夫にチェックをお願いしたりと、サポートをしてもらいました。時には、上の人に掛け合ってもらって、話をしてくれたりと。
広報>書類の作成は家で行っていたのですか?
本田>JC活動を家庭に持ち込まないという方もおられますが、今回の場合は、とても家以外だけでは間に合わず…やむを得ずでしたね。
みんなで話し合った内容を書類(議案)にまとめて、提出するのですが、その話し合いの委員会の時間調整にも苦労しました。
広報>時間の管理が上手になりそうですね。
本田>そうなんです。だから、委員会を開催する前に、メンバーに議題を振っておいて、委員会時にはその意見の取捨選択の協議をするだけ。
そういう形を理想としていました。
広報>時間は有限ですから。
本田>みなさんの大事な時間をお借りしている委員会ですからね。
雑談も楽しくしつつ、きちんと協議は行う。メリハリを大事にしていました。
けれど、2019年3月はやっぱり予定した時間より超過する事が多く、みんなに迷惑をかけてしまいました。
広報>3月というと?
本田>3月が、当委員会の担当する例会だったので。発表内容の精度を上げる作業などが大変でした。
けれどおかげさまで、委員会メンバーの個性が爆発し、今までにない例会を作ることが出来、達成感を味わうことが出来ました。
委員会メンバーと取りまとめを行ってくれていた担当理事、専務と一緒に最後まで知恵をひねり出して作り上げた例会となりました。
広報>冒頭のテーマに戻りますが、女性が江津JCで活動するメリットはありますか。
本田>JC活動は20~40代の間だけできる活動です。この年代って女性にとっては激動の年代なんですよ。
学生を経て、就職をすると言うと男性と一緒かのように思えますが、働きやすさという面で言うと、まだまだ女性にとっては働きやすいとは言えない社会だなぁと、私自身は感じてきました。
広報>本田さんのご職業の職歴は前職は接客業で7年、現職は営業職で現在は9年目、でしたね。
本田>現在、仕事は育児休業中です。私は結婚も遅い方でしたから、自分のやりたいように今まで働いてきましたが、一般的に言うと、女性が社会の中で自分なりの働き方を見つけだした頃が、世間でいう結婚適齢期にあたるのではないかと思います。
本田>そして結婚を選んだ女性は、その後こどもを持つことを考える方が多いかと思います。
もし授かったのなら、体調と相談しながら仕事を続けられる範囲で続けて産休に入るか、あるいは離職を考えたり。やがて命をかけた出産。そして子育てが始まる。
…女性って忙しいですよね笑
広報>本当に…。こうやってよくよくお聞きすると、女性一人一人にそれぞれのドラマがありそうな激動の時期なんですね。
本田>そうなんですよ。そういえば以前本で読んだのですが、結婚の後の日本の女性は影の存在だと。夫の影となり、子どもの影となり。サポートに徹することが多い。
広報>夫の為に、子どもの為に?
本田>例えば家族のための家事。料理を作り、掃除をし、洗濯をする。そして子どものためにと、子どもの習い事や部活のサポートをするとか。
今の時代は、必ずしも女性だけがする事だという風潮は薄れてきていますし、ぜひ家族で分担してやってほしいことでもありますよね。
広報>けれど現状、日本の女性は家庭を持つと確かにサポート役に回る場合が多い気がしますね。
本田>JCの話に戻ると、JC活動は自己成長に主眼を置いていると私は思います。誰かの影ではなく、自分の生き方を学ぶ場所というか。
ここは、会社での立場や家庭環境などと一線を画して、一個人としての「個」がむき出しになる場所です。
1年間、同じ委員会メンバーと真剣に議論をし、自分の時間を使って一つの例会や事業を作り上げる。
本田>それを通して得られるのは、委員会のテーマとして学んだことの知識に加え、仲間とのかけがえのない絆。
一人一人、日常生活の忙しさが違うので、JC活動にさける時間は個々で差が出るかと思いますが、時間を割けばさくほど、得られるものは大きいと感じました。
広報>大人の部活みたいですね。
本田>その様にたとえられる事もあるようですね。
私が今まで知識として学んだ事は、日本の近代史、地域経済、地域医療、スピーチ力、人材育成のきっかけを与える事、青少年育成などなど、多岐にわたります。
本田>家庭で子育てをする前に、色々な価値観に触れる事が出来たおかげで、子どもには色々な未来の可能性を与えたいと思うようになりましたし、
夫に対しても、思いやりを持って接することが出来ていると思います。
広報>家庭における思いやりって、家庭円満の秘訣かもしれません。
本田>さきほどのサポートの話ですが、実はJC活動は自己成長という面もありながら、誰かのために助け合うという精神も学べるところです。
JCには多くの委員会が組織されていますが、その委員会を動かすのは、個々の力の結集体の絆の力。誰かのためにという力の結集で例会やイベントが成り立っています。
本田>たとえばJC活動で、夫はだれかに頼られると自分の持てる力の多くを傾けて助けてあげようとする。
さっきのジェントルマンの話のように、夫に限らず、誰かのために、という自利利他の精神を持っている人、JCには多いです。
家庭でもその志を生かしてお互いに助け合っています。おかげでケンカはめったにありませんね笑
広報>女性がJC活動をすることで、自身の自己成長につながり、その精神が家庭や子育てへとフィードバックされていき、その志がたくさんの家庭でも実践されていけば、社会全体を大きく動かす力へとなるかもしれませんね!
本田>ママの声が社会を動かすって、もしそうなるとすごい事ですよね!
私は新米ママなので、JCで培った経験をまずは娘の育児にも役立てていこうと思っています!
広報>本日はありがとうございました☆