イルティッシュ号乗組員救援110周年記念行事

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110年の時を超えてよみがえる、江津に残る人類愛の物語。

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本日は、江津市の地場産業センターにて「イルティッシュ号乗組員救援110周年記念行事」に参加しております。

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高角小学校5年生による「群読発表」

ウラジオストク国立経済サービス大学付属ドゥビニン記念学校の生徒による「ロシア文化発表」

対馬市による「対馬市西泊地区取組発表」

岡山大学津山高専名誉教授の和田力氏による記念講演「不思議な出会い~和木の人々とロシアの人々~」

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午後からは、和木公民館にて「ロシア祭り」和木保育園発表、紙芝居、ロシア料理試食会、ロシア文化発表と盛り沢山です。

※イルティッシュ号とは?
明治38年(1905年)5月27日からの対馬沖の戦いで流弾のために浸水い甚だしく、航行不能となり、5月28日午前10時ごろ、真島沖に姿を見せた。日曜日の浜で遊んでいた子供の目に止まり、小さな漁村は大騒ぎになる。兵隊は少年から老人まで幅広く、寒さと恐怖のあめにおののく姿に、小船を出す者、肩を貸す者、腰巻姿で木タライを引く老婆、とそれぞれが見知らぬ土地で遭難した時と重なっていた。夕方、235名の全員を救助した。浜で寄り木を集め炊き出しの雑炊をしたが、震えるばかりだ口にする者はいなかった。少年兵を人肌で暖める母親、焚き火の近くに連れて行く者と、そこには対戦国というこだわりは微塵も感じられず、人と人との熱いものとなっていた。俘虜は、学校、民家を分散して傷の手当てを受け、翌日浜田へ全員移送され、取調べの後、船で佐世保へ移送された。