【1年の振り返り】祭委員会

1年の締めくくりの委員長取材!7つ目の委員会は祭委員会。江の川祭の当日は雨も降りましたが、祭の終盤には花火が無事に上がり、思い出に残る祭となりました。

・祭委員会
・委員長 平下茂親君

今年度35周年を迎える江の川祭。
江の川という普遍的な自然の傍らに生活を置き、一年間というサイクルの中での幸せを再確認するためのハレの日の祭事。その祭事の形は歴史と共に変化し、今の江の川祭へとつながっています。

これからの江の川祭はどう変化し、どう本質を遺しながら進んでいくのか?今年の江の川祭にご講演を賜りましたNPO法人日本の祭ネットワーク副理事長の吉村作治先生の言葉です。
「祭は発展させるものではない。地域の人びとが保守していくこと、それが祭です。」この言葉は私の心に大きく響きました。

発展という言葉は使い勝手がよく、ポジティブに感じます。しかし、過去から続く伝統文化や風習には変わらないことが価値であり、変わらない物事に日本人や地域の固有の文化の情報が保存されています。地域の脈々と続く魅力は今や「記憶」という曖昧な情報しか持たないなかで、祭という一つの形式を守っていくことが一番確かで明確な情報としてこの町に対してのアイデンティティとなるのだと思います。そして、変わらず続いていく祭の形こそ、全市民の共通の相互理解を生み、横の関係を分け隔てなくつなぎ止め、そして歴史文化、風習という縦軸の繋がりをつくります。この横と縦の関係性を「糸」に置き換え、縦と横の糸が絡み合い、その連続が江津そのものを表した大きな一枚の布になり、我々はその中で自分自身のルーツを感じるはずです。

この一年間の祭委員会を通じて、未来への祭の在り方を考え、そして見直し、自分自身の生き方に対して投影できた一年間でした。

江津青年会議所の活動の中で祭に向き合うチャンスとその機会に委員会メンバー全員と汗を流したことを嬉しく思います。1年間ありがとうございました。

3月例会「復古創新~35周年江の川祭企画WS」

江の川祭 前日準備
平下委員長、1年間お疲れ様でした✨。