9月例会 江津経済の未来 ~私たちにできること~

江津青年会議所ホームページをご覧の皆様こんにちは!!

先日18日は、江津商工会議所にて一般社団法人江津青年会議所9月例会が開催されました。

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担当される安藤委員長率いる域内生産消費活性化委員会の皆さんが浜田圏域(浜田・江津)の経済について3月例会で行った内容から更に掘り下げ、今例会で発表して頂きました。

 

3月例会について:http://gotsujc.org/3gatureikai20150318/

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平下理事長挨拶

先日、行われました通常総会・懇親会では例年にとらわれない設営のもと年代や職業の垣根を超えて自由に意見を交わすことができる画期的で素晴らしい総会でありました。ゴールに本気で向き合い、その為にどういう手法で達成するかと考えて設営して頂いた結果だと思います。拡大委員会、育成委員会の皆さんどうもお疲れ様でした。そして、今例会を設営して頂いた安藤委員長率いる域内生産消費活性化委員会の皆様今晩はどうぞ宜しくお願い致します。

本当に難しいテーマではありましたが見事に半年かけてクリアして頂いたと思っています、私達が汗をかいて働いて稼ぐお金とは別に何倍も何倍もの大きなお金が全世界を一瞬で駆け巡っています。私達の労働対価とは関係なく動いていて、その大きな大きな流れが世の中が動かしている、そういった世の中になってきていると感じます。ふるさと大家族の経済を、日々の営みや子供の将来に影響をおよぼす世の中になっています。

ただちょっと地域に目を向けると、こないだ近所のおじさんに物を頂いたんですが代わりにお返しをしたんです、物々交換をしました。売上やGDPも上がりませんがお互いの幸せだったり豊かさについては確実に上がっているんです。数値には上がりませんが体験として価値に転じています。グローバル経済とは別のふるさと大家族の経済の中にはこういった価値が確実に存在しています。

であるならば私達はしっかりそういうことに着目して幸せを感じることができる経済を意識的に拡大していくことが必要だと思います。その背景にあるのはふるさとに対するの想いだとも思います。こういった身近な経済が大きなグローバル経済とは違ったサブシステムをつくっているということを体験していただきたいと思います。

今日例会が終わって帰るとき。来る10月、僕もチャレンジしてみよう!と少しでも思える例会になれば嬉しく思います。今日はどうぞ宜しくお願いします。

 

安藤委員長の趣旨説明

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3月に行いました例会では、江津の経済についての現状を発表させて頂きました。域内生産消費活性化委員会では、域内循環を活性化させ若者の受け皿をつくるため頑張ってまいりました、今回発表する内容はその先の具体的な行動に移せつるために、皆さんが実践していただきたいことになりますのでしっかり聞いて実践して頂きたいと思います。親世代の方、そして子供世代に、活性化した地域を受け継げるようこの地域を盛り上げていきたいと思います。と趣旨説明・挨拶をされました。

柘植委員の発表

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柘植委員の発表では、域内循環の仕組みなど3月例会での内容を振り返りながら域内で循環さすことの大切さを発表致しました。

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経済の流れは、1生産者 2小売業 3消費者 が存在することで循環し、主にお金が域内(地元)で循環するか、域外(県外)へ流出するかでその地域での経済状況に影響してきます。

地元飲食店にたとえ、域内で生産した食材を使い製造した食品を消費者が買うことで、域外の商品を多く扱うお店よりも域内に残る金額が結果何倍にも多くなり、循環する規模も多く、太くなります、逆に域外から食材を調達するとその時点で域内のお金は域外へ出て行くので域内で循環するお金が結果細く、少なくなっていきます。すぐには実感できないことですが長い目で見るとこうした背景が地域の経済を圧迫してくることが理解できました。

更に、地元のスーパーなどの取材によれば地産地消や国産、自社のホームページで食材の生産者の紹介をしているなど店舗によって販売方法などに様々な特徴があり、値段の安い高いではなく付加価値を感じれるような取り組みが多くありました。域内循環の仕組みや価値は理解できましたが、消費者である私達が意識して選択することが重要であると感じました。

坂根副委員長

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坂根副委員長からは、通販業界で世界を席巻するアメリカの某A社について分析した発表があり、徹底した顧客主義・倹約、オートメーション化によって業界では無類の強さを誇る反面、国内で消費されたマネーが国外に流出している問題などがあげられ、便利で利用しやすいが中毒になっていけないとその脅威について説明がありました。

インターネットで直接消費者と繋がるためこのような店舗を持たない形態では、生産者と消費者をつなぐ小売店が必要で無くなるため、地方では小さな商店などが大きな影響を受ける事になります。便利で手軽ですぐに手を伸ばしがちですが少しの意識を持つことで変えることが可能になります。何でも通販ではなく、うまく付き合っていくことが重要だと感じました。

吉田運営幹事

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吉田運営幹事からは具体的な私たちにできることの発表がありました。

今までの話から域外市場でお金を使うと域内循環できず、域内のお金の総量が少なくなっていくことが分かりました。現状では残念ながらそういった状況にあるといえるのかもしれまん。そして、もしその状態が続くと域内の商店や産業は廃れていき結果マチがなくなってしまうという危険があります。そうならないために私たちにできることとして、【消費者1%運動】の提言がありました。

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どういうことかと言いますと、、一般消費者の月の全支出の約23%が食費というデータが出ています。(総務省統計局調べ)

では、そのうち何%が域内の食材に使われているのでしょうか?

 

答えは、14%。

残り86%は域外の食材という結果が出ていました!?あくまでデータですので一概には言えませんが、この食費23%中の1%を域内消費、地元の物を買おう!に変えることで域内循環を増やしていこうという提言です。毎月の食費が50,000円なら1%の500円を域内で生産した食材に変えるだけ!!

この計算でいくともし、江津市の全市民が毎月の食材費の500円を域内の食材に変えるだけで域内に168人(300万円/年)の雇用が生まれることにつながり、さらにその雇用者が1%の食費を域内の食材を買い続けていくと13年後には、約8億5千万円の経済効果が生まれるという結果に!!?計算上ではありますが、一人ひとりが選択し、地域のものを優先して買うことで地域に影響を与えることができ、マチを存続できる突破口になり得ることが理解できました。

砂田担当副理事長

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総評では、域内の活性化のため生産・消費について調査研究して今例会で皆さんにお伝えしてまいりましたが、これは始まりだと思っています。また1%の価値観の変革は、1%の消費活動は、この地域を想う気持ちに繋がります。その背景にある生産者や小売業にと、どんどんその輪が広がり結果ふるさと大家族に繋がるものだと思います。めぐりめぐって未来の子供達、地域に返ってくる投資と思い、誇りを以って1%、2%と増えていく消費活動にしていただきたいと思いますと総評をされました。

 

江津市もとい石見地域には、魅力溢れる食材・地元原産の品々が沢山ありますが住み暮らす私達住民が気づいていない事もあります。または、域外に出荷されたり、生産の規模により手に届きにくい現状があることは日頃の生活で感じるところではありました。しかし、決して手に入らないものでもありません。意識し「選択」することでその背景にある生産者・小売業を営む方たちに影響していくことをイメージし少しづつこの地域を変えることができる事を自覚することが重要だと今例会を通じ理解できることができました。

日々、私達が手に取るその食材や地域原産の品々。値段や手軽さだけで選ぶ時代は過ぎ、そのモノの付加価値に注目される時代になってきたように感じました。私達は物を買う消費者であり、サービスを提供する生産者や小売業者でもあります。双方の立ち位置から意識的に考え、行動することでより地域経済の活性化に貢献できるでのはないでしょうか。

地域経済活性化のため、みんなで行動してまいりましょう!!