魅力特集 2017年度 副理事長 砂田秀人 君

江津青年会議所の2017年度 副理事長『 砂田 秀人 君の特集です。

江津青年会議所のメンバーのみなさんにメンバーの中での魅力的な人をいろいろあげていただいた中、砂田副理事長の声が多かったので、第3弾としてとりあげさせていただきました。

<メンバーの声>砂田副理事長の魅力

・様々な視点から多くの気づきをくれる。

・論理的な組み立て、発言。言いづらいことでもあえて言えることができる。

・頭の回転ハンパないから。

・知的でキレキレ。尊敬します。

・出来すぎくん!経験をしっかり活かしてドンドン成長した姿が素敵

・厳しくもあり、優しい。

砂田副理事長に改めてお話しを伺いました!
砂田副理事長の魅力をぜひご覧くださいませ☆

 

「JCに入会して何年になりますか?」

2004年、13年目です。

「JCに入会したきっかけは何ですか?」

今は卒業されている先輩2人が会社に帰ったら、うちの社長と話していて、1人の先輩は会社の車の手配などしている関係で、僕が結婚して会社にいると知って来られたのがきっかけです。

砂田赤ぽろ

「入会してから辞めたいと思ったことはありますか?」

入会して2年間くらいはずっと辞めたかったです。最初の方は、例会にもあまりでていませんでした。尊敬する方ができてからは、続けようと思いましたが、もう一度辞めたくなる時がありました。それは、会員数が1番減った時で、1人に降りかかるタスクもすごく多くなり、みんながギスギスするときがありました。会社でもそうですが、上手くいっているときには、権力争いなど、なんだかんだあるかもしれないけれど、お金が入ってくるし、出来る事があるし、楽しい話題があります。うまくいっていないときは、現状も楽しくなければ、楽しい未来も描けないし、今まで仲が良かった人とまでギスギスし始めて何もいいことが見えなくなります。また、そういったときは、頑張る人ほど負荷がよけいにかかって報われないことがあります。当時の先輩は、そんなどん底のときに、「JCは、頑張った人間が認められるよう組織でないとだめだ」と言われ、会員拡大と組織内改革を進め、その雰囲気を変えていかれました。自分だったら、逃げてしまうかもしれないけれど、先輩は何でそこまでされるのだろうと思うほどたくさんのものを背負って突き進んでいかれていて、そういう先輩方の背中を見て、すごいなって思うことがありました。

JCを辞めずに続けたのは、そういった先輩への恩返しという気持ちもやはりあります。自分がお世話になった人はみんな卒業されているけれど、その人達が私に望んでいることっていうのは自分たちがやったみたいに後ろを育ててくれよっていうことだと思います。このバトンをつなげるということは、これまでの先輩もどうやってうまく渡そうかということを悩んでいたと思います。たまに古い資料を見直すと当時の先輩が、36歳か37歳くらいのときに話合っておられる議題を見ることができますが、私たちが悩んでいることと同じようなことを話されていて、すごいことを考えて話しておられます。そういうところからも学んできて、今でもJCを続けている自分があります。

ワークライフバランスの話でいうと2008年。私が総務委員会の委員長をやっていたときに双子ができて、妻が切迫流産で2ヶ月間入院しました。長女がまだ2歳だったので、私がその間ずっと面倒を見ていました。当時の総務委員会は、今のように総務系で複数委員会の形でなく、一委員会ですべてをしていたので、全国大会などの設営ごとあれば、WEBなどの情報発信や対内、対外広報誌の発行、さらには担当例会ももっていました。その頃の委員会には、2歳の子を事務局に一緒に連れて行っていました。業務時間が終わり次第子どもを迎えに行って、ご飯を食べさせ、お風呂に入れて、妻が入院している病院に面会に行きその足で委員会に行って、会議を21時までには必ず終わらせて、帰ってから子どもを寝かしつけるというサイクルで面倒をみていました

当時の江津JCには、今みたいにキッズスペースもないし、そのような事例もなかったので、子連れで委員会をしていることに対して良く思ってない人もいたかもしれません。けれども、それをしないと回らなかったので私はやったし、それをやってでもJC活動ができるっていうのを見せたかったからしていました。そのときの自分の委員会のテーマが「効率化」というのもあって、実践しました。

思いがけない妻の入院と子守りでしたが、そのおかげで母親っ子だった長女とずいぶん仲良くなりました(笑)

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会社が妻と一緒ですが、仕事の担当が違うので忙しい時期が違います。向こうが制作に入っているときは私が子どもの面倒をみることが多かったです。私は、可能であれば子どもを連れて会議にいきますし、子どもも大人しく待ってくれます。それは、妻にもですが、子どもにも説明をしているからだと思います。3~4歳でもJCのこととか今夜こういうのを出るからという説明をしっかりとすれば、子どもは理解してくれています。自分の子は、JCメンバーが誰っていうのもだいたいわかっていますし、何のために行くかも常に話しをしているので、大体わかっています。寂しいとかもいうけれど、「そういったことなら行ってらっしゃい」っていう風に送り出してくれます。互いに理解しないとすれ違ってしまうと思うので、そういったわかりあえる状態でいることが家庭へのバランスだと思っています。

後は、主夫業は一通りできるので、向こうが忙しいときには私が家事をして、私が忙しいときには妻がやるなどお互いが協力し合う考え方でバランスを保っています。

「なかなか砂田さんのように協力的な男性も少ないのではないでしょうか?」

自分の時間を作ろうと思ったら、向こうが求めていることをきちんとやった上でないと出られません。仕事でも一緒だと思います。それがたぶんバランスではないでしょうか。ただ優先順位を変えて、今日はこれってあるので、優先順位はつけてやるべきですが、バランスをとった上でそれをしないとやっぱり上手くいかないのではと思います。たまに崩すのはいいけれども、いつも崩れている上に何かやろうと思っていても難しいと思います。そういうのも含めて時間は作るものだと思っています。

P1310518「最初に入ったころと考え方が変わったところありますか?」

入った当初は理由をつけて行かないことが多かった。

もともと入りたくて入っていないので、めんどうくさいから行かない。行かないと何やっているかわからないからよけいに行かないみたいな循環になっていた。先輩からの強いお誘いの電話があり、強引にでもいくことになりました。行ってみるとつながりができたり、学ぶことがあったり、だんだんと行く価値ができてきました。強引なところも大分あるけど、その流れの中で少しずつ価値を感じてきました。感じ始めたころに、委員長をやってくれと当時の理事長予定者にお願いされたのですが、断ったことがあります。そんなにJC活動に想いがなかったので、そのときは断りました。それなら、副委員長として委員長を支えてくれといわれ、副委員長として委員会に所属しましたが、その1年は、こんな思いになるんだったら、委員長をやっておけばよかったと思う1年になりました。本当に当時の理事長には迷惑をかけたなと感じ、次に委員長の依頼がきたら恩を返す思いでやろうと思い、翌年委員長になりました。委員長になって活動すると「私のために自分の時間を割いてくれる人がいる」ということがわかるというか、強く感じることができます。そうするとその人が何かやるときにはその恩を返してあげたくなる、そんな想いが積み重なっていきます。そうすると、「頑張っているあの人がやっているなら、人として出るべきだろう」っていうように考えるようになっていきました。そういう考え方になるようになったということが、自分が変わった部分だと思います。

自分の時間をどう使うか?それは、自分が考える優先順位で決まっています。JCに入会したての若い自分は、JCごとよりドラマや新婚の奥さんとの時間でした。それが、JC活動を通して、まわりへ感謝する思いが強くなると少しずつ、自分のこと以外のことにも時間を割くべきだっていうように変わっていきました。この自分だけのことからやや広い自分以外の何かに時間を割けるようになるかどうかが重要だと感じます。ただ、自分以外に時間を割きすぎて自分がなくなったら意味がないのですけれども、そのへんは、ワークライフバランスかなと感じます。

 

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「1番の変わったきっかけを教えてください。」

自分が上になったときにお世話になるので、お世話になる率が格段に上がった委員長をやったときです。そのときから価値観や感覚が変わってきました。

2008年が初の委員長で総務委員長。2010には島根ブロックの総務委員長。2012年には島根ブロックの事務局長、2013年には専務。その後は、副理事長をやってきています。それぞれの役職で見える世界が違ってきます。JCの会議では、様々な事業計画が議案としてあがってきますが、その事業が何のために行われて、それをすることで何の効果があるのか、様々な視点で考える必要があります。私は、島根ブロックの場に出る機会が多くあり、上の人たちの質問や答弁をたくさん聞いてきています。ブロックの会議では、県内各地の理事長が質問者となるため、議論も激しく、その質問の視点や、それに対する答弁を聞くことで私の中にたくさんの引き出しができました。JCで学んだことは合理性や効率化だけでは人は動かということ。いろいろな人間がいるので、いろいろな考え方や手法が必要となる。仕事や会社であれば、似たような人が集まっているし、共通のルールのようなものがある。そこに異物は存在しにくいし、いたらでるか、排除される。だから、ある意味、やりやすい。JCはいわゆる異物ばっかり。いろいろな人がいて、いろいろな考えの人がいる。だから、ぶつかり合うことが多い。それなのに単年度制なので、短い時間で何かをやりとげないといけない。だからこそ、話し合いがいる。そういったいろいろな人を説得、納得させたときこそ、自分にとって大きな力になると思います。

また、いろいろな人がいて、色々な思いや考えがあるということを理解し、歩み寄ることが大事だと思っています。JCを長くやっていると、「これはこういう想いがあるのかな」と思ったら、とにかく人に聞きにいきます。過去のデータとかをあさって、いろいろな人に聞くことが大事です。自分の意見を出す時は、こういった調整をとった上で、自分の考えとして意見します。こういったことを考えるようになったのもJCにいたからこそだと思います。JCを経験していなかったら、性格的に根回しも何もなしに自分の思い通りの結果に対して、最短でいこうとするだけで、合理性、効率化を重視し、時には対立する人を排除し、調和をとろうとはしなかったのではないかと思います。想いと想いをぶつけ合わなければ、そういったことに気が付かなかったと思います。

 「これから入会するメンバー、在籍のメンバーにどういったところを伝えて行きたいか、教えてください。」

何でもそうですが、体験したり、出てみないとわからないこっとってあると思います。1回の“何でかな?”とかですぐに辞めるとか逃げるとか、疎遠になるとかでは、仕事も家庭も子育ても上手くいくわけないと思うのです。“何でだろう?”って思ったことを素直にぶつけながら、それでも前に向いて動いていくってことをやっていけば、別に反発でもいいと思うのです。そこで話し合って、侃々諤々の中で、なるほどそうか!という思いがあれば、それをやってみればいいことだと思います。周りの話とかだけで判断してしまって、体験せずに遠巻きから見て終わるのをやめればいいのではないかなと感じます。

そして、体験するのも大事だけれど、もう少し自分が主体的にならないといいも悪いもわからないと思います。主体的に動いて経験してそこで自分自身で判断することが大事ではないと思っています。成長は、実際にやってみたら、次の何かが見えてきてっていう、その連続なのではないかなと思います。あとは自分がどうなりたいかっていうのがその中で見えてくる。主体的に活動すれば、前にされていた先輩方の考えに触れることができ、「何であの人は、あの時、ああいうことをやっていたか」ということが、同じ土俵に立って見るとわかるようになる。過去や人に学ぶことで、自分がわからない何かが見えてくる。そこが自己成長ではないかなと思います。

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「過去を振り返っての改めての気づきや変化はありますか?」

今、PTAなどもやっていますが、そういう人間ではありませんでした。周りのことを正直どうこう考える人間ではなかったのです。今は、道端でゴミとかが落ちていたら、気になって拾いますし、災害とかがあったら、被災地のことが気になります。それも自分が災害支援とかをJCに入って経験させてもらったからですし、経験したからこそ気になるようになりました。経験の、間口をどれだけ広げられるかが大事だと思います。あとは先輩の生き方から学ぶこともたくさんありますので、過去や縦軸を意識するようになりました。江津JCという組織に対しての変化ですが、今はメンバー数も多くなり、ルールとかも時代に合わせて変えていっていますから、そういう意味では入りやすい団体になってきているのではないかなと思います。ちょっとでもやってみようかなと思ったら参加してみたらいいと思います。そんな気軽に入りやすい団体に変化してきていると思います。昔は経営者が多く、つながりで入る団体なので、知り合いでなければ入りにくかったですが、今は、サラリーマン会員や女性メンバーも増えたので、広がりのある組織になっていると思います。ただ、自由気ままなフラットなだけの組織では、活動の力を出すことが難しい部分もあるので組織としても、メンバーとしてもどのように成長していくべきかという点が今後の組織内の重要ポイントになると思います。メンバーの人生と地域の未来にとってよりよい団体でありつづけたいと思います。

 

砂田副理事長、貴重なお話しをありがとうございます!何が大切か、何を学ぶべきか参考になりました!
お忙しい中お時間取っていただきありがとうございました!

江津青年会議所は、これからも想いをひとつにみんなで邁進してまいります。

2017年度 副理事長 砂田秀人

記事 2017年度 情報委員会 委員長 井口真理子

 記事 インタビュー 構成 2017年度 情報委員会 委員 藤間小百合