次世代育成委員会 事業方針

2013年度社団法人江津青年会議所
次世代育成委員会
委員長 渡利 耕平

私たちの住む江津市には誇れる産業・伝統文化があります。しかし、産業の分野では、石州瓦や石見焼など生活スタイルの変化や安価な製品に押され衰退の一途を辿っています。そして相次ぐ工場の閉鎖、企業の倒産により大人達は、ふるさとに対する誇りを失いつつあります。そして、子どもたちも江津市は田舎で何も無いと言い、若者は高校卒業と共にふるさとを後にする。しかし伝統文化に目を向けると、外部からも時代の流れからも影響を受けない唯一の存在があります。それが石見神楽です。江津市と言えばと、アンケートを取ればトップに上がってくるのもこの石見神楽です。地域の祭りやイベント等で上演されるこの伝統芸能は神事として行われるだけではなく、芸能としても地域の人々に愛される存在です。さらに近年では地元だけでなく、県外や世界でも多くの人々を魅了しています。江津市の誇りを呼び戻す為にこの石見神楽を活性化することが必要です。

これまで石見神楽は、神楽台本の改定、蛇胴の発明、花火の使用などの変化を続けることにより現在でも多くの人に愛される文化として受け継がれて来ました。これは、面や衣装など表面的な事ではなく、神楽の本質を維持しつつ変化して行った事によりその魅力を維持し続けた結果です。そしてそれを支える社中・舞子に神楽、そして社中に対する想い・誇りは、利害を超えた非常に強いもので、社中内の団結力も強く、お互いに支えあい守り伝えています。しかし、江津市の石見神楽全体としての活動となると、社中内の団結力に比べ、どうしても弱いように感じます。現在市内の社中が一丸となって行っているのは年一度の神楽大会のみで、これだけ誇りと団結力を持った社中が江津市全体として団結できればよりいっそう石見神楽の存在を、ふるさとの誇りを内外に伝える事ができます。その為にも全社中が一丸となり、主体的に取り組む事が必要です。

社中同士団結し主体的な活動を行う事の必要性に気づき、自ら石見神楽の魅力伝え広げ、その姿を見る事で主体的に活動する事の必要性に気づく人の輪を広げます。

私たちは、青年会議所活動の中で多くの出会いの中で学び、気づいた事に対する感謝の気持ち、そしてそれによって自ら奮起する力を得る事ができました。それを今後の社中の中心となり、石見神楽の行く手を担う若い世代と共有します。若い世代が気づく事で、後に続く子ども達、さらにその次の世代へと誇りを繋ぐ事ができます。そのために、各社中から中心となる若手の舞子に会議へ参加して頂き、共に一つの事業を達成します。計画から共に作り上げる過程で私たちは石見神楽をより深く理解し、想いを共有します。社中は主体性を持って行動する手法を得ると同時に社中同士の絆をより深め、高い意識を持って活動する組織を作ります。

その結果、一年間を通して共に活動し、学ぶことにより、自主性を持った様々な個性が百花繚乱する誇れるふるさと江津になります。

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